始めての恋は、あなたと。


『慎吾さん?』

「慎吾?お前どうしたんだよ?」

「よっ、この前は由美がすまなかった
泣いて帰ってきたよ。」

そういって笑う。

『そうですか。すんなり
帰ったので私はびっくりしました。』

「ははっ、勝てる気がしない
つってましたよー」



そういった慎吾さん。

「慎吾、もう由美の話はやめろ。」


「おっとーごめんごめん。
だけどよ、遥、お前に嘉穂ちゃん
任せられねぇんだよ。」

『は?どういうことですか?』

「は?てめぇにやんねぇよ。
嘉穂は、俺のなんだけど。行こ嘉穂」


遥に手を引っ張られて
裏路地にやってきた私達。


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