始めての恋は、あなたと。
次の日になった今日
『なぜ、由美さんがいるんですか』
そう言って笑顔を向ける。
「少しの間泊めてもらえませんか?」
『金、払え…じゃなくて
払ってくれるんですか?』
「金までとらなくていいだろ!」
そういった遥
『誰の家かわかってるの?遥。』
人前では、
良い子を演じなければならない。
「ごめんなさい。」
そう謝る遥はショボンとしている。
『んで、払ってくれるんですか?』
「は、はいっ!払います。
それと、遥くんと嘉穂さんの
学校に通おうと思います。」
『そうですか。では、楽しんで
ください。この街にいる間…』
「は、はい!この家…狭いから
遥くんのお部屋を…使います!」
はぁ?この女なめてんのか?
狭いからじゃねぇだろ
『それは、ごめんなさいね?
それと、鼻くそついてますよ?』
わたしは、夢のないことを
絶対言ってしまうのでポロっと
出てしまった事実。
「なっ…!そ、そんなこと
言わなくてもいいじゃないですか!」
『じゃあ、あなたは
大好きな遥君の前で鼻くそ出したまま
話す気で?』
「なっ!うるさいわよ!な、なによ!」
お前の声の方がうるさいわ。
そんなことを思いながら笑顔をむける。
「ま、まぁ落ち着けって由美。」
『私は、もう行くんで、じゃ!』
私は、さっさと家を出て
行くところもないけど
家を出る。
『あー…最悪だな。めんどくせぇ。』
そう思いながら私は散歩に出かけた。