始めての恋は、あなたと。
夕方5時過ぎをさした。
『そろそろ、ご飯…作るか!』
何しよう。どーせあの女も
いるんだし、シチューとか
そっち系でいいよな。
『にんじんあったっけー?』
あっ!あったあった!
ガチャ…
「あ!すみません!私も
作ります!!」
『由美さん、いたんですか?』
「えぇ、まぁ…
遥の部屋で寝てました!!!」
『そうですか、じゃあお願いします
このお皿と箸持ってって下さい』
私は、箸と皿を
由美に渡した。
「はい!」
由美は、皿をもって
持ってった。
ガッシャンッッ
おいおい。。
『どうしましたか。』
由美は、目をうるうるさせて
「割っちゃいました…ぁあグスッ」
『そうですか。私が片ずけるので
あなたは、遥どうせ寝てんでしょ?
起こしてきてください』
「は、はい〜っ!」
そう言って鼻水垂らしながら
遥を起こしに行った。
『…あーあまぁ…いっか。。』
私はせっせと皿を片ずけた。
「嘉穂さぁん!起こしてきましたよ」
『そうですか。由美さん、遥
座っててください。』
「ごめんな。嘉穂…」
『なんで、あんたが謝んの?
そういうの鬱陶しいから。』
こんな態度を取りたいわけじゃない。
もっと優しくしたい。。
「ごめん。」
あーごめんは、こっちだよ。
うちが全部悪い。
自分が全部悪いから謝らないで。。
これは、私にとっての
小さな嫉妬だった。