始めての恋は、あなたと。
『だから、今なにしたのか
聞いてんだよ、耳聞こえねぇのか?
あ、そっか、ババァだもんなっ!
しかも、すっぴんブスっていうね!』
「なっ!!!う、うるさい!!
携帯を壊したのよ!!!」
『私の愛する携帯を?金払え』
「な、なによ!遥はあんたの事なんか
好きじゃないんだし、出てってよ!」
『いいんだ、お前の秘密…みんなに
バラしちゃおっかなぁぁあ!!!
みなさぁあん!!!この人ー
トイレのドア開けてするんですよー!
この前なんか、うんこしてたんですけど臭くて臭くて!』
みんなは、クスクス笑う。
多分これだから性格悪いって
よく言われるんだと思う。
てか、ガキ。
だけど楽しいからこれでいい。
「しないわよ!!う、うそつき!」
『ふーん。写真まであんのに
まだ言うんだ?』
本当はないけど…
「なっ!!////」
由美は、泣き始める。
丁度遥がきた。
「お前!!由美に何したんだよ!」
結局由美って女を庇うんだ?
『私の愛する携帯を壊したから
ちょっとね〜♪』
そう言ってニコっとする
「だから、俺の親にも、
みんなにも、可愛がられないんだよ!」
遥は、しまった。って顔をした。
由美は、クスクス笑う。
『だから何?それ言ったところで
かわんないじゃん、アホなんじゃね?
可愛がられなかった?ばーか。
あんなんに、好かれる方がやだわ』
そう言って鼻で笑った。
だけど、
心はズタズタ。
もうこれ以上、言われたくなかった。
「おっとっ、そこまでそこまで♡
遥も由美もそこまで」
知らない男がそう言って
私を体ごと抱きしめた。