猿女の恋愛事情
「とはいえ、私に協力できることなんてないよ…?」
理人とは最近再会したばかりで全然話もしてない。
あるのは使うあてもない連絡先だけ。
「あの、私理人くんの連絡先すら知らないんです。でも今日告白するって…決めちゃって!呼びだしを理人くんと仲の良い恋歌さんにしてもらいたいんです!」
別に仲良くないんだけどな。私と理人は。
でも優実ちゃんの圧力に気圧されコクコクと頷いた
「わ、わかったいいよ!放課後に…屋上でいいかな?」
「はいっお願いしますっ。」
にこっと笑う笑顔に裏があるとも知らずに、
携帯の画面は送信中の文字を示していた。
「また一つ。○がつくわ。」