猿女の恋愛事情
小学校高学年になったら妙に避けられるし、
中学あがっても一言もしゃべってなかったのに、
お前は突然現れる。
ふらっと消えるくせに
俺は心で呟きながらまた眠りに落ちた。
それからの授業の内容はあまり覚えていなくて、社会の時間中には浮かれ過ぎて当てられたのに答えられないなんてこともあった。
それくらい嬉しいんだよ俺の幸せの絶頂がキてるんだよ。
放課後を知らせるチャイムがなると、俺は即効で屋上に駆けた。