白雪王子様。
にゃぁ~
「え、こ…子猫?」
いつの間にか私の足元に真っ白な子猫がちょこんと座っていた。
「何処の子だろう…もしかして白井さんの??」
その子を抱き抱えもう一度ノックする。
「やっぱりいないのかなぁ…」
ハァと溜息をついた瞬間、スルリと子猫は私の腕から逃げて行った。
その子は玄関の隣の庭の方へ歩いて行った。
時折、私のほうをチラリと見る。
ついてこいって事?
私はその子の後に続いた。
「え…」
その子が止まった先には…人が倒れていた。
「え、えええええ!?」
私は急いでその人に駆け寄る。