白雪王子様。
肌は青白く少し開いた唇は紫色になっていた。
まさか死んでる!?
「ひ、ひひひ一先ず救急車を…ッ、その前に警察!?あ、えーっと…ッ」
独りであたふたしていると先ほどの子猫とは違う柄の子猫たちが近寄ってきた。
「だ、大丈夫だよ!この人は私が助けるからね!」
私はその人を何とか縁側まで運ぶ。
「んぅっ……」
その直後、その人は起きあがった。
「ひぃっ!い、生き返った!?」
「……あ″?」
その人は私を見ると不機嫌な表情になった。
「誰だお前……」
「あ、えっと…!へ、編集部の山田です!」
「五月蠅い、大きい声だすな」
「す、すみません!あの、白井さんのご家族ですか?」
「ハァ?」
「あの、白井雪さんに用があって…」
「…俺だけど」
「え、ええ!?」
「五月蠅い」
その人は耳を塞いだ。