やばい、可愛すぎ。
ほんと、可愛すぎて困る
……怒ってるよな。
……白井のやつ。
ぼーっとした頭のまま、俺は隣でぺちゃくちゃ話す高梨の話など、
目もくれず、ただただ天井を見上げていた。
昨日、石鹸をぶん投げられた俺の頬には、大きな絆創膏が張られている。
それをみた高梨は第一声に、誰かフラれたの?と無神経にも聞いてきたので、
妙にそのあほ面がムカついて、一発はたいてやった。
「なぁあー聞いてるーサツキー」
「聞いてない」
「ばっちり聞いてんじゃんっ」
隣から話しかけてくる声もウザったくて、俺は手に持ったウーロン茶をずぞぞっと一気に吸い上げて、無視。