やばい、可愛すぎ。
ヤキモチな皐月くん
ひと段落落ち着いて、期末テストが近づいてきた。
私はテスト2週間ほど前になると、いつもよりも3時間前に起きて勉強した後、
朝ごはんを作るのがお決まりになっている。
ペンとまっさらのノートと参考書、問題集、お気に入りのさくらんぼの飴と、ミルクティー。
それらを机の上に置いて、いざ勉強に向かう───
「……ううううう……集中できない」
ことが全然できなかった。
頭の中が混乱している。
ぐちゃぐちゃすぎて、もう勉強が頭の中に入ってこない。
「何やってるの、ゆり……もうすぐテストでしょう、しっかりしなさい」
と、自分に言い聞かせてみるものの───ふと数字を書けば、突拍子もなく頭の中にあの言葉が、思い浮かんで、私の頭の中をぐちゃぐちゃにかき乱していく。