やばい、可愛すぎ。


そして、学校。

今日はぶっきらぼうに皐月くんにお弁当を渡して、

サツキは行かないのー?と言ってくる翔太を連れて、幼稚園に行って翔太を見送ったあと、学校へ。


そして───



「あれ、今日は御影くん一緒じゃないんだね」


「……っ、あ、おはよう水瀬くん」



下駄箱で靴を履き替えていると、水瀬くんと鉢合わせた。


やたらと、御影くんという言葉に反応してしまった私。

隣に皐月くんがいないことになぜか、上機嫌だった水瀬くんは、私の過剰な反応に眉を寄せた。


「あいつと、何かあったの?」


「……ない、よ」


「ふーん。ケンカ?」


「だから何もないよっ」


水瀬くんからの視線が、痛い。

しばらく見られていたけれど、はあとため息をついた後、まあいいやと言われてほっと、肩の力を落とした。


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