やばい、可愛すぎ。
俺と翔太、帰ってきたゆりと茜さんで夕飯を食べ終わった後、
そうそうに風呂に入って、二人で俺の部屋へ。
「なあなあサツキー」
「なんだよ」
机の上でぐらぐら揺れるジェンガを睨みながら、そう聞いてきた翔太に俺は返事をした。
あ、つか動くな、倒れる。
翔太が腕を振るたびに、ハラハラしながら一本真ん中を抜き取って、一番上に乗せると、
「たいせつなはなしってなんなんだぁー?」
「さあ、俺は知らないけど」
「ふぅんサツキでも知らないのかぁーコイビトなのに」
危うく、うろたえて、後ろに下がった拍子にジェンガが倒れそうになった。
翔太を見ると、いたって真面目な顔でいる。こいつそれをいつ知った!
「翔太、それ」
「おかーさんからきいたよ!コイビトはあれなんでしょ、かぞくとおなじくらいちかいそんざいなんだって」
「……」