やばい、可愛すぎ。
皐月くんが、そんなことするなんて思えないし、と足をドアに向けた瞬間。
「こら、どこ行く」
「わっ」
襟首を掴まれて、慌てて振り返ると皐月くんが呆れた顔で、
「ちょっと待ってて。これ書くから」
「えっ」
皐月くんがっ?めんどくさい、さっさと行こうって言いそうなのに。
驚きで口をパクパクさせていると、皐月くんはそんなことを気にもせず、ペンを手に取ってさらさらと書いて、
「ん」
と、私に差し出した。
なんだろう、と思って写真の裏側を見て───私の、息が止まった。
そう、そこに書いてあったのは。