やばい、可愛すぎ。



『誕生日、おめでとう。

 ゆりが、元気に成長しますように。 お父さんより』



「───」


思わず、私が皐月くんの顔を見上げると、


「二つ目のプレゼント」



そういった。


───ねえ、一緒に写真撮ろうよ。


───俺はいいよ。


───お父さんも一緒に映ったら、とても素敵になるのに。



そうだ、私はお父さんに───そう、言ったことを思い出す。


ずっと、お父さんは覚えててくれたんだ……だから、誕生日の日───私に。


それをぎゅうっと握りしめて、泣きそうになっていると、


「ほら、まだあるから行くよ」


そういって、皐月くんが私の腕を引っ張り始めた。



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