やばい、可愛すぎ。


「あれ、言ってなかったっけ」


「……」


物凄いおとぼけっぽい、困ったような顔でお母さんが歯切れ悪く、返事を返す。


罰が悪くなったのか、さてもう寝ようかしらーと、立ち上がろうとする

お母さんの手をつかみ取った。


「お、お母さんっ誤魔化さないで!」


「……うー」


「うーじゃないっ!」


「だって本当のこと言ったら、絶対ゆり嫌だって言うじゃない」


「当たり前でしょう!」


私が問いつめようとすると、お母さんはだってだって、大きい息子がほしくてーとただをこねはじめる。



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