やばい、可愛すぎ。


一瞬、その言葉に私は動きが止まってしまう。


恥ずかしくて、苦しくて、怖いのに。


今すぐ振り払ってしまわなくちゃ、いけないのに。



お願いだから───忘れないで。



けれど、そろそろ私も心の限界に達していた。


きゅう、と締め付けられる甘さに、耐え切れなくなってしまった。



ごめんねっ、御影くん!

心の中で精一杯謝って、私は無理やり彼の腕から自分の腕を引き抜いて───



大きく、振りかぶって。



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