やばい、可愛すぎ。
───パシン!
「……い、たっ」
いきなり、右頬に痛みが走って───俺ははっと目を覚ました。
目を開けると、そこは見知らぬ家のソファーだった。
……どこ、ここ。
寝ぼけた頭で、ゆっくりと見上げると時計が10時50分を振り切っているのが見えた。
あ、そうか。
俺───白井んちに居候してるんだっけ。
寝ぼけた頭を掻いて、ソファーから降りようと視線を下にした、そのとき。
「……白井?そこで何してんの?」
肩を上下させながら、床に膝をついて、
髪を乱した白井がいた。