やばい、可愛すぎ。



───パシン!


「……い、たっ」


いきなり、右頬に痛みが走って───俺ははっと目を覚ました。


目を開けると、そこは見知らぬ家のソファーだった。


……どこ、ここ。

寝ぼけた頭で、ゆっくりと見上げると時計が10時50分を振り切っているのが見えた。



あ、そうか。

俺───白井んちに居候してるんだっけ。


寝ぼけた頭を掻いて、ソファーから降りようと視線を下にした、そのとき。




「……白井?そこで何してんの?」



肩を上下させながら、床に膝をついて、

髪を乱した白井がいた。




< 88 / 514 >

この作品をシェア

pagetop