サブカル女子story
誰かとぶつかった。
「...いっ...てぇ。」
「ご、ごめんなさい!!!大丈夫ですか?!」
さらさらな黒髪。
左右で違う2重と3重の目。
肌は白く、鼻は高い。
まるでモデルのようだ。
「いや...こっちもみ......あっ!!」
急にその男子が大きい声を出した。
「君...この間の、おチビさん?」
...はい?
何だコイツ?!
「あの~...失礼ですが、どちら様ですか?」
するとその男子はフッと笑って自己紹介してくれた。
「覚えてないか。僕は青山郁人。隣のクラスだよ。」
「『覚えてないか。』...って話したことありましたっけ?」
すると青山は驚く言葉を口にした。
「話したことはないけど...昨日、黒板の上の方届いてなかったでしょ?」
「...あっ!!もしかして...」
昨日、黒板をやってくれたのは...
「そ、僕。...っていうか急いでたんじゃなかったっけ?」
「...あっ!!そうだった!!!じゃあね、青山!」
フッ
「...会ったのは今日が初めてじゃないんだけどな......」