海辺の元で
三時間くらい寝て、目を覚ました。

急いでお風呂に入り、制服に着替えた。

「おはよう〜♪」

「おはよ!雪乃、やだ寝不足顔ね。もぅ少し寝てれば良いのに。」

「新学期は、朝から気持ちを切り替えて、早くならさないとね!シャキッとさ!お父さん、寝てるの?」

「えぇ、ぐっすり。」
母がコーヒーを注いでくれた。

「ありがとう。何か、新学期なのに、天気良くない〜!」

外は、暗くて、今にも雨が降りそうだった。

「おはようございます!」
純平がやって来た。

「おはよう、純平君。最後の夜は良く眠れたかしら?」

「はい!」

純平は、私の目の前の席に座った。

「おはよう、雪乃!」

「おはよう」

純平は私の顔を全面に見た。

「なによ?朝は気分悪いから、変なこと言わないでよ」

「いや、ひでぇ顔だなぁ〜と思って」

「なんですってぇ?そんなに人のことばっか言って!自分はどうなのよ?まさか、カッコイイとでも思ってるわけ…?それにねぇ…」
私が、ガンガン言おうとしたら…

「雪乃!やめなさい!朝から。それに、純平君が言ってるのは、ブサイクとかそう言ってるんじゃなくて、さっき、お母さんが言ったみたいに、寝不足顔ってことよ!」

「ふん!!」
私は、目の前の純平の顔を避けて朝食に手をつけた。
純平は、私を見ながら笑っていた。

相変わらず、腹が立つ!

「いただきま〜す!」

純平は、なぜか元気に食べ始めた。

< 19 / 30 >

この作品をシェア

pagetop