海辺の元で
8時頃になり、大急ぎで父が起きてきた。

そして、私達家族は、純平を見送ることに…。
車に荷物を積み込み、出発の準備は、整った。

「純平君、どうもありがとね」
母は言った。

「また、いつでも来いよ!純平君!あと、昨日はすまなかったな…」

恥ずかしそうに頭をかく父。

「いえいえ!おじさん、また飲みましょう!おばさんも、お元気で!」

車に乗り込もうとした時、
「雪乃!!受験、頑張れよ!応援してる!」
と、私に向かって言った。
私は、素直になれず

「わかってる!」

と、また、強がった。

純平は、笑った。

純平を乗せて走った車は、すぐに消えてしまった。


「じゃあ、お母さん、私も行くね!行ってきます!」
「気を付けて。いってらっしゃい!」

私は、新たな気持ちで新学期を迎える…
< 20 / 30 >

この作品をシェア

pagetop