海辺の元で
「純平?どうした?こんな時間に何処へ行く?」

玄関を慌ただしく出ようとしたら、父の和良がとめた。

「親父、最近、丘崎のおじさんと連絡とった?」

唐突な純平に父は、良く分からない状況だった。

「いや、とっていない。が…?丘崎さんち、何かあったのか?」

息子の慌て方に戸惑った。
「詳しいことわかんねぇけど、雪乃が、おかしいんだ。俺、ちょっと気になるから、江の島まで行ってくるよ!」

「待て!俺も行く!」

「わかった!」

純平と和良(父)は、丘崎家へ向かった。


その頃、リビングで私、父、母は睡眠薬を飲み眠った。
薬を飲むのは、怖くなかった。

三人で手を取り合い眠ったから。

怖さはなかった。

不思議なくらい。

悲しみに飲み込まれてしまったみたい。

さまようのは地獄かも知れない。

けど、父と母 一緒なら…

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