海辺の元で
夏の終わり
晴天が続く日は、連日、レストランは満員!

たまに、雨が降ると客足は遠のいたが、そんな日は束の間のひととき♪で、私は嬉しかった。


私は、店の手伝いに追われながらも、受験勉強はかかさず合間や休憩時間を利用してやっていた。特別、夢はないけれど、大学に進学してから見つけようと思った。
とは言っても、純平のように30にまでなって定職につけないのは困る。

純平も店が終わってから、夜中、四度目の正直に向けて司法試験の勉強に励んでいた。

私は、クタクタで、帰るとバタンキューしてしまう。
偶然深夜にトイレに行きたくなって、純平の部屋から明かりが漏れてた。

灯りでもつけたまま寝ているのかと思って、除いてみたら、私があまり見ない真剣な目で机に向かい、勉強していた。

私も負けていられないと思った。

久々のレストランの休み。
私は、部屋に篭り、テキストを開いた。

両親は、ゆっくり睡眠をとりリビングでDVD鑑賞。

純平は………?

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