海辺の元で
「気持ち良いなぁ〜」

海辺から吹く風を、思いっきり吸い込む。

「うん!!」
自然に笑顔になれる。

「じゃ、俺泳いでくる」
サーフィンをやる時の純平は、少年だ。

「暗くなるまでには帰って来てね!」

「了解!」

颯爽と海に走っていった。

私は、麦わら帽子を深く被り、波打ち際まで裸足になって入った。

しばらく涼んでから、砂浜に座って、海を眺めたりぼっーとした。

「来て良かった」

二時間くらいして、日が陰り始めた。

「お〜い♪♪」

純平が走ってきた。

「今日は、最高の波乗りだったよ〜。今度、俺と雪乃試験受かったら、教えるから、待ってて!」

「そうだね」

純平は、しばらく仰向けになって休んだ。

「こんなゆっくり出来る時間、久しぶりだね〜」
夕日を見ながら言った。

「親父さんと、おばさんも呼べば良かったな」

「うん」

「あ、かき氷!食べにいく約束だ!行こう!」
思いついたように立ち上がった純平。

近くの海辺の家で、レインボーかき氷を買った。

「冷た〜ぃ!甘ぁ〜い!」
「うま〜い!サーフィンやった後は最高!」

私は、純平がかき氷に夢中になってる隙に、スト〜ローでかき氷を、純平の顔に吹きかけた。

「つ、冷てぇ!!」

うまく、純平の鼻と、まつげに直撃した。

「雪〜乃〜!!こらっ!」
純平は、反撃をしてきた。
見事、私の目元にぶつかった。

「冷たい!ちょっとぉ〜!私そんなにかけてないでしょぉ?」

「はっはっは〜」
シメシメ という顔をした。

「もう!!!」

そんな下らない感じで一日を終えた。

楽しかった。

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