届かないラブレター


ーーーーーピンポーン



ベルを鳴らすと、さっきの男性店員さんがすぐにきた。



「ご注文はお決まりでしょうか?」



「えと、特大苺パフェとミルフィーユとモンブランとフルーツタルトとココアとコーヒーで」



「ご注文をお確認させていただきます。」




そして、店員さんは一度も噛むことなくスラスラと注文を確認した。



「.................................以上でよろしいでしょうか。」



「はい。」



もう完璧です。



素晴らしいです。



「にしても、お前よく食うんだな。太るぞー」



「ふ、太らないもん!」



よく食べるっていうのは事実だけど。







それからしばらくの沈黙…



話すことがない.......




「お待たせしました!」




沈黙をやぶったのは店員さん。



ちょっと安心。



会話がないのはちょっと不安になるからね。



私は店員さんがテーブルに置いたものを見て、目を輝かせた。




わぁ!美味しそう!



「いっただきま~す♪」



まず私が食べたのは特大苺パフェ。



苺の甘酸っぱさと、クリームの甘さが絶妙!



私は2分でパフェをたいらげた。
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