届かないラブレター


「なぁ、奈子。」



「ふぇ?」



奈子がキョトンとした顔で俺の方をみる。



その顔ヤバイ…



「このモンブラン、一口ちょーだい」



「え?」



奈子が一瞬ビックリした顔を見せる。



が、すぐに顔を真っ赤にさせた。



意味を理解したのだろう。




そう、俺がこれを食べると間接キスをしたことになる。




きっとヤダって言うんだろうけど。




「ぃ…ぃょ」



え、



「い、いいのか?」



彼女はさらに顔を真っ赤にさせて、コクッと頷いた。



ま、まじかよ~



こっちまで恥ずかしくなってきた。

< 28 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop