届かないラブレター
「今日の放課後あけとけよ」
なんでこんなことを言ったのか、自分でもわからない。
彼女の顔を見てみると、
何で?
と言いたげな顔をしている。
その顔を見て、思わず笑ってしまった。
「な、なに?」
そんな可愛い顔されると、また苛めたくなるんですけど。
「髪にホコリついてる」
と言って彼女の髪を触る。
ホコリなんかついてないけど…笑
シャンプーの香りがほのかに香る。
「ち、近い///」
彼女は顔を真っ赤にさせて言う。
可愛いすぎんだけど。
「じっとして。」
俺ってこんなにsだっけ。
「はい、とれた」
もともとついてなかったんだけどね。
「ぁ、ありがと////」
彼女がうつむいてボソッと言う。