届かないラブレター
「そろそろ授業も終わるころだし、教室に戻ろっか」
ほとんど紗奈の話だけで、一時間がたった気がする。
まぁ、いいけどね…笑
ーーーーーガラガラ
「「「遅れてスイマセーン」」」
「おーまーえーらー…どこいってたんだー!」
ひぇー!
よりによってトミー!?
ってことは、
「今日は居残りで掃除な♪よろしく」
や、やっぱり。
トミーはすぐに罰をつける。
でも、2日連続はさすがにキツいなぁー。
授業が終わってすぐ、隼人に
「隼人ー!ごめん、今日の歓迎会なんだけど、私と留美は遅れて行くね!ぁ、紗奈は彼氏とデートらしいから来れないって!」
と伝えた。
隼人は私の方を見向きもせず
「あっそ」
と答えた。
隼人?なんか冷たくない?
私なんかしちゃったかな…
「はや…「あのさ、さっき一緒にいた奴誰?」」
隼人がやっと、私の方を向いた。
すっごく不機嫌な顔してる。
眉間にしわがよってるし。
さっき?
ってことは、田辺君のことかな?
でも、
「なんでそんなこと聞くの?」
ふと、疑問に思った。
「別に、言えねぇならいい。」
そう言って伏せてしまった。
やっぱ冷たいよね。
なんで…?