甘い誘惑~Sweet Refrain~
「あー、でも少し言い過ぎてしまったかも知れないです。

と言うか…あたし、そんなにも恋愛経験がないので」

そう言って苦笑いをしたあたしに、
「フミちゃんの言う通りかもね」

南方さんが言った。

「えっ?」

思わず聞き返したあたしに、
「甘いだけの恋は、つまらないだろうね」

南方さんは呟くように言った。

「えーっと…」

何かあったんですかと聞こうとした時、
「あっ、そうだ。

もう遅いから、家まで送ってあげようか?」

南方さんが言ったので、
「えっ…ああ、ありがとうございます」

あたしは首を縦に振ってうなずいた。
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