甘い誘惑~Sweet Refrain~
チラリと南方さんの方に視線を向けると、彼もルイボスティーを飲んでいた。

この際だから、はっきりと気持ちを伝えようと思った。

今伝えなくても、彼はまたあたしをご飯に誘ってくれるかも知れない。

一緒にご飯を食べる友達だと思ってくれるのは嬉しい。

だけど、そんな風に思われるのはごめんだ。

だから、
「――あたし…」

呟くように言ったあたしに、南方さんが視線を向けた。

あたしは深呼吸をすると、
「あたし、あなたが好きです」
と、言った。

「フミちゃん…?」

南方さんが驚いたと言うように、目を見開いた。
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