甘い誘惑~Sweet Refrain~
「何か騙されたって感じ…」
あたし、源文乃(ミナモトフミノ)は呟いた。
そもそもこの会社に入った理由は、以下の通りだ。
一流企業だから。
外資系だから。
厳しい就活の中、唯一内定をもらった会社だから。
ドラマによく出てくるバリキャリウーマンに憧れて大学卒業後に入社した訳だけど、現実はこのザマである。
配属されたところは希望していた営業課じゃなくて受付だった。
現実って、ホント厳しいなと肌で感じた。
この間までの学生生活が懐かしい。
受付嬢の仕事で最も退屈な時間帯は、お昼過ぎだ。
「源さん、休憩していいですよ」
先輩の長野さんに声をかけられ、
「はい、行ってきます」
あたしは椅子から腰をあげた。
あたし、源文乃(ミナモトフミノ)は呟いた。
そもそもこの会社に入った理由は、以下の通りだ。
一流企業だから。
外資系だから。
厳しい就活の中、唯一内定をもらった会社だから。
ドラマによく出てくるバリキャリウーマンに憧れて大学卒業後に入社した訳だけど、現実はこのザマである。
配属されたところは希望していた営業課じゃなくて受付だった。
現実って、ホント厳しいなと肌で感じた。
この間までの学生生活が懐かしい。
受付嬢の仕事で最も退屈な時間帯は、お昼過ぎだ。
「源さん、休憩していいですよ」
先輩の長野さんに声をかけられ、
「はい、行ってきます」
あたしは椅子から腰をあげた。