甘い誘惑~Sweet Refrain~
「わーっ、楽しみですー!

あたし、イタリアン好きなんです!」

あたしは両手をあわせた。

「おーっ、それはよかった。

文ちゃんも気にいるところだと思うよ」

そう言った後、南方さんは笑った。


レンガを基調としたおしゃれな外観が特徴的なイタリアンレストランに足を踏み入れた。

さすが、美味しいところを知っているなあ。

案内されたテーブル席に腰を下ろすと、
「文ちゃんの好きなものでいいよ」

そう言って南方さんがメニューを渡してきた。

あたしはメニューを受け取ると、それを開いた。
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