あなたを探して…
その日あたしは欠落した感情を取り戻すかのように泣いた。

泣くことしかできなかった。

人ひとりいないとこんなにも寂しい。


これはおばあちゃんだから特別なのだろうか。
それもあるけど、違う…
多分、心残りがあったから。
あたしとおばあちゃんの間に。

いつもおばあちゃんの言葉を聞き流していたあたし。
自分を信じれなかったあたし。

そして、亡くなる前の異変にきづけなかった。

この涙は、悲しみと悔しさのもの。


後悔しても、もう遅いんだ…


< 15 / 20 >

この作品をシェア

pagetop