続・私=地味子or天然少女




「あ、陵にぃ、お帰り……コホッ」




目の前のベッドには、まるで白雪姫のような白い肌に大きな瞳、
薄っすら色づく小さな唇に頬を赤く染めた、お姫様でした。



「ももももしかして陵、ああああなた、誘拐!?」



「バカか。んなわけねぇだろ。こいつ妹の澪」



「みおです。おねぇ、ちゃんは?」




風邪引いてるんだ……。



呂律が上手く回ってない。



私は澪ちゃんの横へ行き、おでこに手を当ててあげて答えた。



「如月玲奈だよ。よろしくね」



「よろしく。れぃなちゃんのて、きもちいー……」



真っ赤な顔をしながらふにゃりと笑った。



か、可愛い!!



なにこの子!もう姫っていうか天使!?




あぁー、欲しい!



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