続・私=地味子or天然少女
「うわぁ!塩の匂いがするー!」
電車を降り酸素を吸うと塩の匂いでいっぱいになる。
「もうすぐ着くから。荷物もつよ」
片手を出し、陽平は私のバッグを持とうとしてくれる。
「いや、いいよ!これくらい大丈夫!」
さすがにね。別荘なんて立派なところに行ける上、
バッグを持ってくれるなんて!
これで陽平のポイントアップだぞ!
ちゃっちゃちゃーん♪
「玲奈ちゃん、海行ったら一緒に泳ごうね!」
「うん!遊ぼー!」
キャキャとはしゃぐ私を見て。
「ガキ」
陵から一言。
……今日は我慢するし!私だってこんな日に喧嘩するほど子供じゃないし!