続・私=地味子or天然少女





澪ちゃんと陽平は浮き輪で海に浮かんでいて、
他の人たちはビーチバレーをしてる。



ただ蓮の姿が見当たらない。



すると後ろの椅子がキシリ…と音を立てた。



振り向くとなんとなく予想のついた人物。



「蓮は遊ばないの?」



「玲奈こそ」



右隣に置いてあったお茶の入ったペットボトルに手を伸ばし
キャップを捻り口をつける。



やはり真夏日ということもあり、冷たかったお茶は
あっという間に温かくなっていた。



「陵のこと聞いたんだろ」



「……え…………うん…」



なんでいつもいつも見透かすんだ。



入学当初、地味子になって人とは一定の壁を作っていたはずなのに
この人はそれをなんなく壊し私の中に踏み込んできた。



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