ストリングミー!
良美は酒焼けした渇いた声でガハガハと笑う。その下品さと、思い出したくもない記憶に苦い表情をした。

「彼、かっこよかったのにね?あとは誰だっけ?」
「... 紐パン男」
「そーだそーだ!イケメンだけど脱いだら紐パンだったんだよね?あとノーパン男もいなかった?あっ、誕生日に自分のパンツあげようとした変態もいたよね?しかも、ホカホカのやつ!」
「だーーーー!もう!ほっといてよ!」

悠希は遠慮がちに叫んで足をはやめた。だが、良美は同じように早足で追いついてくる。
良美は引き笑いで苦しそうにお腹を抑える。

「まあまあ、いつか普通の恋愛が出来ると思うよ」
「気休めはよしてよ。そんなこと欠片も思ってないくせにさ!」
「思ってるよ!親友でしょうが」
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