彼氏が浮気をしました

―3―

家に着いて、涙でぐしゃぐしゃになった顔を洗う。
顔を洗い終わるとそのまま真っ直ぐに
自分の部屋のベッドにダイブして携帯を開く。

優真からのメールも電話もない。
少し寂しい…なんて思ったけど
これでいいんだ。
何もない方がいい。
ダラダラと長い話なんてしたくない。
私はいつの間にか眠りにつき
朝を向かえた。

今日、学校は休みで優華に昨日あったことを
LINEで報告していた。
優華から元気出せと面白いスタンプ付きできた。
それが少し可笑しくて思わず笑みをこぼす。

優華にありがとうと打ち朝ご飯を食べに
リビングへと向かった。

「お母さんおはよう!」

「まりあ!あんた昨日いつ寝たのよー。
ずっとご飯用意して待ってたのよ。」

唇を尖らせながら拗ねるお母さんに
ごめんなさいなんて笑いながら言って
出来たてのご飯を口に運ぶ。
ニュースを見ながらご飯を食べていると
インターホンが鳴った。

お母さんが忙しそうにパタパタと
スリッパの音をたてながら玄関へ向かう。
お母さんの嬉しそうな声と
扉が閉まる音が聞こえた。

「まりあー、蓮君よ。」

お母さんがリビングの扉を開けると
蓮が顔を覗かせた。

「うっす…。」
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