彼氏が浮気をしました
昼休みも終わり5限目の授業前。
俺は仮眠をとろうと屋上へと足を運んだ。

屋上の扉を開けると
男の荒い息と女の喘ぎ声が聞こえてきた。

何故か見つかるといけない気がして
物陰に隠れる。
しばらく待っていると声は止み
男女の話し声が聞こえてくる。

「じゃあ、音羽。
まりあには内緒な。」

「うんっ!
やっぱ私、優真君好きだなあー。」

―は?
音羽と…優真?
優真はまりあと付き合ってるんだよな?
音羽はまりあと優真が
付き合っていることを知ってるんだよな?

変な汗が流れる。
追いかけて問い詰めたいが
足がすくんで動けない。

屋上の重い扉が閉まると同時に
俺はその場で座り込んでしまった。
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