ファーストメモリー
詩 魔性
ガラス張りの

お洒落なテラス

コーヒーを上品に

口に運ぶ

とある女性は

コップにつく

口紅すら

色気漂う

その姿に

男は釘付け

足をくむだけで

惚れてしまう

魔性の女

男を手玉に

転がし

弄び

テラスを

あとにする

向かう所は

どこの

男も知らない。

路地裏へと

消えてゆく女性
< 46 / 50 >

この作品をシェア

pagetop