心底、不思議。~不機嫌カナタとゴキゲンみーちゃん~
「………余計なお世話だよ」







僕は聡子の手を邪険に振り払って、不機嫌に言った。







「余計な世話なんかじゃないって。


私はね、可愛い可愛い美遊ねえちゃんに、是非にも本当のお姉ちゃんになってほしいんだから。


お兄ちゃんが愛想つかされちゃうと困るんだよね」






「……………」







まったく、勝手な奴だ。







「それより、昼ごはん出来たってお母さんが。



早く下に降りてきてよね」







そう言うと聡子は軽快な足取りで階段を降りていった。






なんだ、そういう用だったのか。



それならばそうと、早く言ってほしいものだ。






僕は溜め息をついて立ち上がった。







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