心底、不思議。~不機嫌カナタとゴキゲンみーちゃん~
「信号、赤だよ」
その人物ーーーあたしの幼馴染、カナタは信号を指したままじっとこっちを見つめてくる。
………『信号、赤だよ』?
はぁ??
そんなの、見りゃ分かるし!!
「赤だから何だっての?」
あたしが怒りを堪えながら呟くと、カナタは怪訝そうな顔になる。
「…………みーちゃん。
まさかとは思うけど………。
この日本社会における法律上、そして一般通念上、赤色信号が何を意味するか。
それを知らないほど、みーちゃんは無知というわけではないよね?」
冗談の色もまったくない真剣な声で訊ねられて、あたしは思わず、ずっこけたくなる。
「〜〜〜知らないわけないでしょ!?
赤信号は『トマレ』!!
幼稚園児でも知ってるっての!!」
大声で怒鳴ったら、白い息が塊になってあたしの口から飛び出した。
その人物ーーーあたしの幼馴染、カナタは信号を指したままじっとこっちを見つめてくる。
………『信号、赤だよ』?
はぁ??
そんなの、見りゃ分かるし!!
「赤だから何だっての?」
あたしが怒りを堪えながら呟くと、カナタは怪訝そうな顔になる。
「…………みーちゃん。
まさかとは思うけど………。
この日本社会における法律上、そして一般通念上、赤色信号が何を意味するか。
それを知らないほど、みーちゃんは無知というわけではないよね?」
冗談の色もまったくない真剣な声で訊ねられて、あたしは思わず、ずっこけたくなる。
「〜〜〜知らないわけないでしょ!?
赤信号は『トマレ』!!
幼稚園児でも知ってるっての!!」
大声で怒鳴ったら、白い息が塊になってあたしの口から飛び出した。