心底、不思議。~不機嫌カナタとゴキゲンみーちゃん~
「え。やだ」






…………なんですと?




カナタは、仏頂面のまま、あたしのいじらしい提案を即刻却下しやがった。






「えぇっ、なんで!?」





「僕、遊園地なんて行きたくない」






カナタは腕を組んで顎を上げ、横柄な態度で言い切った。





あたしはしばらくぽかんとした後、がばっと立ち上がる。







「なっ、なんで!?

せっかく割引券もらったのに!!


行こうよー!!」






「だから、やだ」






カナタは頑なに、首を横に振る。




わけわかんない!!







「なんで嫌なの!?

あたし行きたいんだけど!!」






「僕は行きたくない」







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