心底、不思議。~不機嫌カナタとゴキゲンみーちゃん~
「……………」





「……………」






カナタはどうやら、譲る気はないらしい。




まぁ、観覧車は最初に乗るもんでもない気がするし、とりあえずは後回しにしよう。




カナタが遊園地に慣れてきた頃に、もう一回チャレンジするか。




アトラクションに免疫がついたら、観覧車くらい乗ってくれるでしょ。





というわけで、とりあえず今は……。







「あっ、カナタ、お化け屋敷あるよ、お化け屋敷!」







おどろおどろしい装飾を施されたお化け屋敷の入り口をあたしが指し示すと、カナタはちらりとそっち目を向けた。





そしてしばらく、じーっと観察したあと。






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