心底、不思議。~不機嫌カナタとゴキゲンみーちゃん~
「………じゃあ、どれなら乗ってくれるわけ、カナタは」






あたしは訊き方を変えてみることにした。




カナタが眉をひそめる。




そして、ゆっくりと首を巡らせ、周囲を見渡した。






カラフルなアトラクションを、一つ一つ、じっくり見ていって。






「………乗りたいものなんて、ない」






そんなムカつく発言をしたけど、もちろんあたしは許さない。







「だめ。どれか一つ指定して!

じゃないと、ジェットコースターに強制決定するから!」







あたしが高らかに宣言すると、カナタはこれ以上ないくらいに不愉快そうな顔をして、ゆっくりと手を上げ、あるアトラクションを指差した。






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