心底、不思議。~不機嫌カナタとゴキゲンみーちゃん~
そして、怒りをぶつけるように、ハンドルをぐいっと回す。






「おっ、すごいすごい!!」






あたしたちの乗っているカップが、あたしのハンドルさばきに合わせて急回転しはじめたので、思わず声を上げてしまった。





右に左にとハンドルを切るたびに、カップの回転方向が変わり、思いっきり遠心力を感じる。




なんだか楽しくなってきて、あたしはぐーるぐるとハンドルを回した。





ちらりとカナタを見ると。






「…………」






無言であたしを睨んでいる。




どうやら、あたしの横暴に怒っているらしい。




でも、あたしだってカナタのつれなさに怒ってるんだから!!





というわけで、あたしはカナタからの無言の圧力を無視して、鼻歌まじりでカップを回転させた。






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