心底、不思議。~不機嫌カナタとゴキゲンみーちゃん~
*
ーーーあぁ、信じられない。
なんてことだ………。
僕は絶望感に打ちひしがれつつ、空を仰ぎ、両手で顔を覆った。
やっぱり遊園地なんて、来るんじゃなかった。
最初から、嫌な予感はしてたんだ。
それなら来なければよかったのに、入らなければよかったのに。
僕は、みーちゃんを喜ばせたいという欲望に、打ち勝つことができなかった。
つまり、みーちゃんを大切に思い過ぎる僕の心の弱さが、このような最悪の事態を招いたのだ。
あぁ、人生とは、まこと、ままならないものよ。
今日この循環、僕のこれまでの膨大な努力が、すべて水の泡に帰してしまったのだ………。