心底、不思議。~不機嫌カナタとゴキゲンみーちゃん~
……………えぇぇぇ!
いっ、意外すぎる……っ!!
カナタにも、怖いものあるんだ!?
あたしはあまりにもびっくりして、何も言えずにいる。
カナタは気まずそうに眉をひそめ、ぶつぶつと言い訳らしきものを話しはじめた。
「………だいたいね、遊園地なんて、安全性に疑問を抱かざるを得ない乗り物ばかりじゃない。
ジェットコースターなんて、その最たるものだよ。
きちんと安全点検がなされているのか疑わしいっていうのに、あんな細い金属の棒で支えられただけのレールの上を超高速で走るカゴに、どうやって安心して命を預けられるわけ?
あんな危険すぎるものに自ら進んで乗りたがるなんて、正気の沙汰とは思えないよ。
心底、不思議だよ」