心底、不思議。~不機嫌カナタとゴキゲンみーちゃん~
「………つまり、ジェットコースターが怖いってこと?」






あたしがカナタの発言を簡潔にまとめてあげると、カナタはひどく嫌そうに顔をしかめた。






「じゃ、お化け屋敷は?

あれは別に、危険ってこともないじゃん」






「………あんなの、ただ、奇妙な格好でいきなり飛び出して来て客を驚かせる、ってだけの施設でしょ?

悪趣味以外のなにものでもないよ。


物陰に隠れていて、客が近づいてきたら突然出てくるなんて、誰でもびっくりするに決まってるじゃない。

あれはただ驚かせるだけで、怖がらせてるわけでもなんでもないよ。


それに、ああいうやり方は、非常に心臓に悪い。

あんな下らないものに驚かされて心臓に負担をかけるなんて、マゾヒスティックとしか言いようがないよ」







カナタは驚くほど流暢な毒舌を放ったけど。







「………要するに、お化け屋敷が怖いんでしょ?」







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