心底、不思議。~不機嫌カナタとゴキゲンみーちゃん~
「………なるほどねぇ。


だから、メリーゴーランドかコーヒーカップなら乗りたいなんて、カナタらしくもないこと言ったんだ」







やっと合点がいった。



カナタの趣味からして、あんな子供っぽいものに乗りたいなんて、おかしいと思ったんだ。






カナタがこくりと頷く。







「そうだよ………。


あの二つなら、宙に浮かされることもないし、高速で走ったり回転したりすることもないし、安心安全だと思ったんだ」







そこまで言って、カナタはぎろりとあたしを睨んできた。







「―――なのに。

みーちゃんの馬鹿が、アホみたいにハンドルをぐるぐる回すもんだから、………気持ち悪くなっちゃったんだよ。


本当に、余計なことしかしないんだから、みーちゃんは」







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