心底、不思議。~不機嫌カナタとゴキゲンみーちゃん~
「あははー、ごめんねー」






あたしは頭を掻きながら笑う。




あの時は、カナタの態度があんまり冷たいから、ムカついてて、その気持ちが行動に出ちゃったんだよね。





いま思えば、なんて申し訳ないことを………。







「ほんと、死ぬかと思ったよ、僕は。


しかも、必死で吐き気と戦っている僕を、よりにもよってみーちゃんはお化け屋敷なんかに連れていったんだから、ひどいとしか言いようがない。


ただでさえ気分が悪いのに、あんな不気味な仮装をした人たちに次々驚かされて、とうとう耐えきれなくなったんだよ」







カナタは諦めたように、すべてを白状した。





―――ほんと、申し訳なかったな。



でも、あたしだって悪気があったわけじゃない。




何も言ってくれなかったカナタも良くない!






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